ボヘミアン・ラプソディ 最終話 王ボジェクⅢ世にして皇帝ボジェクⅠ世

ボヘミアン・ラプソディ最終話王ボジェクⅢ世にして皇帝ボジェクⅠ世 西暦1050年5月、28歳のボジェクが父王から全てを継承してボヘミア国王ボジェク3世を名乗り、ソルビア王国及びポーランド王国を兼ねた中央欧州を支配する強大な王となった。混乱した父王の即…

ボヘミアン・ラプソディ 第9話 名士王ボジェクⅡ世

ボヘミアン・ラプソディ第9話名士王ボジェクⅡ世 西暦1013年、11世紀に入って初めてボヘミア王に即位したボジェクⅡ世の治世は大きく三つに分けられる。偉大なる父王たる敬虔王の戦争の後始末と兄弟殺しを犯してまで王国の安定を求めた前期、封臣たちの反乱に…

ボヘミアン・ラプソディ 第8話 敬虔王ボジェク

ボヘミアン・ラプソディ 第8話 敬虔王ボジェク 西暦991年9月、父王フヴァルの短い治世が終わり、新たにボヘミア王に即位したのは37歳の長男ボジェクであった。父王よりも若く即位した新王の治世は、長く安定することが期待されたが、ボジェクという人物には…

ボヘミアン・ラプソディ  第7話  フヴァル

ボヘミアン・ラプソディ 第7話 フヴァル 西暦985年9月、臆病王マーティンの長男フヴァルが父からボヘミア王を継承した時、フヴァルは既に50歳になっていた。謙虚で非情、そして好色なこの人物はなによりもその酒浸りな生活で知られていた。長い父の治世の影…

ボヘミアン・ラプソディ  第6話  臆病王マーティン後編

ボヘミアン・ラプソディ 第6話 臆病王マーティン後編 西暦948年2月、臆病王マーティンの母である王太后シビレが酒に溺れた結果、この世を去った。この頃から目を悪くして眼鏡を手放せなくなったボヘミア王であるが、同時に徐々に精神をも病み始める。その始…

ボヘミアン・ラプソディ  第5話  臆病王マーティン前編

ボヘミアン・ラプソディ 第5話 臆病王マーティン前編 西暦929年10月、ボヘミア王に即位した15歳のマーティンは気性が激しく勇敢で武勇に優れた父ヴァーツラフとはほぼ真逆の人物であった。寛容で謙虚、臆病な性格で成人後にすぐに「臆病者」の異名を得て臆病…

ボヘミアン・ラプソディ  第4話  荒淫王ヴァーツラフ

ボヘミアン・ラプソディ 第4話 荒淫王ヴァーツラフ 西暦909年、後に初代ボヘミア王に即位し荒淫王という不名誉なあだ名で知られるようになるヴァーツラフが父からボヘミア公爵位を継承した時、彼はまだ12歳の少年であった。国政は執政体制で行われ、父ボジヴ…

ボヘミアン・ラプソディ 第3話 ボジヴォイ

ボヘミアン・ラプソディ 第3話 ボジヴォイ 西暦892年、父ホスチヴィートからボヘミア公爵位を継承したボジヴォイ、齢40。この人物は為政者としては交渉と陰謀に長けており、決して無能ではなかったが、人として評価できる男ではなかった。嘘つきでシニシズム…

ボヘミアン・ラプソディ 第2話 ホスチヴィート

ボヘミアン・ラプソディ第2話 ホスチヴィート ホスチヴィートが父ネクランの地位と土地を受け継いだと時、既に55歳という高齢であった。だが彼は正直で節制に優れ、建築家、さらには金儲けの達人として知られていた。 ホスチヴィートの16年の治世における最…

ボヘミアン・ラプソディ 第1話 獅子公ネクラン

ボヘミアン・ラプソディ 第1話 獅子公ネクラン この物語は西暦870年1月1日、ボヘミア公爵領を治めていたプシェミスル家のネクランがスラブの古い教えを捨て、キリスト教カトリックへと改宗したところから始まる。 当時、ボヘミア公国は西にカール大帝の血を…